清水敏の弁理士日記

知的財産関係のニュースと、実務的心覚えとをつづる。実務的情報については、できるだけ元情報の所在を記載する。
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復元思想の社会史
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    ジュンク堂の中を散歩していて見つけた本。
    復元思想の社会史
    復元思想の社会史
    鈴木 博之


    最近は奈良に出かけることが多くなった。近鉄に乗っていると平城京跡にたてられた大極殿が目に付く。あれは復元なのかどうなのか。いつ見ても周りに人はなく、ただ建物が建っているだけだ。「復元思想の社会史」によると、あの建物は免震構造なんだそうだ。

    奈良時代の人は免震構造などという言葉は考えもしなかっただろうが。

    復元建築というのは、どことなくいかがわしく感じてしまうものだが、この本を見るとそうしたいかがわしさの生じた原因がなんとなく分かる。復元とはいうものの、本当の姿が分かるはずもなく、その多くはその復元建物を建てる人の想像の産物だ。西洋のように大昔の建物をそのまま残そうという考えはなく、思いつきで実物大の模型を作っている。

    しかし、日本の建築の場合、「解体修理」という、西洋には見られない手法があるという。しかも解体修理とはいうものの、木造建築であるがゆえに部品の劣化は避けられず、あそこをなおし、ここに新たな構造をいれ、ということを繰り返すうちに、歴史あるといわれる建物もまるで別物に変身してしまう。歴史を重んじるといいながら、歴史をないがしろにする日本人の面目躍如というところだろうか。

    この本はそれほど読みやすい本ではない。書いた人も複数だし、一貫したテーマがあるわけでもないようにおもう。しかし、日本のあちらこちらに見られる復元天守閣が建設された歴史とか、名のある茶室があちこちに移築される話だとか、今は歴史ある建物のように思われているが実はつい最近建てられた実物大の(想像による)模型である建物だとか、宗教的な弾圧で徹底的に破壊された建物だとか、雑学的な知識も多く、今まであまり意識しなかった日本の建築を、また別の眼で見られるようになった気がする。

    ところで、鉄筋コンクリート造り、エレベータ完備の大阪城だが、初めて行ったときには、駐車場のアスファルトの照り返しがきつく、「なんと暑いところだ」という印象しか残っていない。姫路城はそれに比べてすずしかった。あの姫路城の石垣も、コンクリートで補強されているとか。お堀に渡す橋のことでもめているが、どうなっているんだろうか。

    これから大阪の珍しい建物でも探そうかな。
    | 清水敏 | 図書 | 23:13 | comments(0) | trackbacks(2) |









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    アスファルトについて
    アスファルトアスファルトとは、原油に含まれている成分のうち、軽質留分(ガソリン、軽油など)、重質留分(重油、潤滑油など)を分留した後、最後まで気化せずに残った固体または半固体のものを指す。道路の舗装や防水剤などに使われる。アスファルトのみが天然で産出
    | 建築って何? | 2007/06/19 10:13 PM |
    復元思想の社会史
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    | ロドリゲスインテリーン | 2009/12/23 11:37 PM |
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    この本を読みながら、最近のニュースに出てきたあの人、この人を思い出した。ところで、サイコパスとは関係ないのだが、この本によれば日本は全世界の面積の0.25%しか占めていないのに、災害被害総額では15〜20%を占めているそうだ。最近の噴火、地震、豪雨の連続を見ていると納得してしまうが、一応この数字はどこかでチェックしておく必要がある。
    そこで調べて見た。一般財団法人国土技術研究センターによると、世界における日本の国土の占める割合は0.28%だそうだ。Wikipediaでは0.25%と記載されている。ここは国土技術研究センターを信用したい。一方、内閣府によると、日本の災害被害額が世界の災害被害額に占める割合は16%だそうだ。この数字はちょっと古いが、それでも大筋で15〜20%という値は正しそうだ。
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