堂島特許事務所の日常(堂島亭日乗)

知的財産関係のニュースと、実務的心覚えとをつづる。実務的情報については、できるだけ元情報の所在を記載する。弁理士の仕事に関する話はあまり書けないことがわかったので、これからはただの日記にする。
行くところまで行ってほしい
0
     聞いてください。今日のできごと。
     今日は京都でクライアントと打ち合わせの予定があったため、8時41分北新地駅発の東西線快速電車に乗ってでかけました。打ち合わせの準備で論文を読まなければならなかったのですが、何べんよんでも難しく、電車の中で見直しておりました。と、
     京田辺(だったと思うが)の駅に電車が止まると、そこから動かない。アナウンスがあり、「ただいま線路の安全確認の作業を行っていますので、今しばらくお待ちください。」という。ご丁寧にホームのアナウンスと車内のアナウンスとが微妙に違うタイミングで重なり合ってやかましい。
     20分程度たったところで、「ただいま、線路内に負傷者がいる、と住民の方から通報があり、確認しているところです。」というアナウンスに変わる。ここで、車内に乗っていたビジネスマン風の人たちが皆外に出て、電話。どうやら取引先に遅れることを連絡しているらしい。もちろん私も連絡しましたよ。
     さらに10分程度たったところで、「ただいま係員が現場に到着し、線路内の安全を確認しています。あと10分程度で発車する見込みです」という。
     結局、京田辺の駅に40分程度停車したあと、9時45分頃に発車した。やれやれ。と思ったのもつかのま、今度は「この電車、遅れておりますので、誠に勝手ですが各駅に停車します」という車内アナウンス。各駅停車?聞いてませんよ、そんなこと。また打ち合わせに遅れてしまうじゃありませんか。大体10時からの約束なのに、すでに9時50分だ。ということでまた電話(すみません、車内で電話してしまいました。)。
     それでもこのまま乗っていれば何とか目的地(祝園駅)まで着くんだよな。とややあきらめて座っておりますと、今度は「まことに勝手ですが(ホントに勝手だよな)、この電車は同志社前までとさせていただきます。」というアナウンスが。同志社前どまり?聞いてませんよ、全く。
     というわけでまた電話。あとはひたすらガマン。
     同志社前に着くと、降りる前に車内アナウンスで「この後の木津行き快速は同じホームに参ります。」という案内があった。電車は10時34分(35分?)だという。やれやれ。今は10時30分ころなので、ほどなく快速が着くはずだ。と思ってホームの固いベンチに腰掛けていると。
     今度は駅のアナウンスで「誠にかってですが、次の木津行き快速は同志社前どまりとなります。したがって、最初の木津行き電車は11時5分発車となります。」という宣言があった。次も同志社止まり?しかもその次の木津行きは11時5分?聞いてません、聞いてませんよ、そんなこと。
     これでは打ち合わせ場所に着くのが11時30分になってしまうではないですか。10時の約束で11時30分に出席するなんて、とてもじゃないがガマンできない。JR西日本さんよ、電車が遅れるのはやむをえないでしょう、でも行き先を勝手に変えないようにしてくださいよね。乗客は行き先を信頼して乗っているんですから。京都に行くつもりで博多に着いたらこまるでしょう。ミステリー電車じゃあるまいし。
     内心は怒りたい気分でいっぱいだったが、ここで駅員相手に怒鳴ってもしょうがないので、そこはあきらめて、とにかく早く打ち合わせ場所に行く手はずを考えないと。タクシーにでも乗るか。と考えて外に出てみたところが、同志社前駅の駅前にはタクシーのかけらもない。さてどうしたらよいのでしょう。
     そこでふと西の方に目をやると、学生らしい人たちが多数、もくもくと歩いている。それも群れをなして。そうだ、そう言えば東西線と並行してこのあたりには近鉄線が走っているのだ。駅もすぐ近くのはずだ。
     というわけで、すぐに歩き出し、近鉄の駅についたのが11時43分ころ。すぐに電車が来て、新祝園まで行き、そこで降りてあとはタクシーを飛ばす。打ち合わせ場所についたのがかれこれ11時10分頃。かれこれ2時間30分の大旅行になってしまった。新幹線なら東京までいけるじゃん。スペースシャトルなら地球を一周半くらいしちゃうじゃん。
     ということで、今日はさんざんでした。最後にひとこと。遅れるのは仕方がない。あきらめてます。でも、やっぱり電車の行き先を勝手に変えるのは止めにしてほしいです。ちゃんと行くところには行きましょう。
    | 清水敏 | 身辺雑記 | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) |

    【図書】新・拒絶理由通知との対話
    0
      最近、36条の拒絶が多くて少し腐っているところ。そこで、以前に買ったこの本を読んだ。

      新・拒絶理由通知との対話―特許出願
      新・拒絶理由通知との対話―特許出願
      稲葉 慶和
      続きを読む >>
      | 清水敏 | 知財実務 | 23:51 | comments(0) | trackbacks(0) |

      特許庁 新着情報 2006/10/27
      0
        商標法施行令の一部を改正する政令

        意匠法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令

        意匠法等の一部を改正する法律の施行期日を定める政令

        商標法施行規則の一部を改正する省令

        | 清水敏 | 日本 | 11:55 | comments(0) | trackbacks(0) |

        【図書】腰痛放浪記 椅子がこわい
        0
          有名な小説家が腰痛という恐怖の世界に迷い込み、生還するまでの実録である。かなり以前に雑誌に連載され、出版もされた本である。

          腰痛放浪記 椅子がこわい
          腰痛放浪記 椅子がこわい
          夏樹 静子

          多作で知られていた夏樹静子が、ある日腰に違和感を覚える。その違和感はいつしか腰痛になり、座ることも寝ることもままならなくなる。西洋医学、東洋医学、たくさんの医者にかかっても原因は本人に分からない。机仕事が長いため、筋肉が落ちたと考えると必死にプールに通い直そうとするが、一向に改善が見られない。はり、きゅうで一時的に改善があってもすぐに悪化する。
          そのうちに、腰痛への恐怖によって痛みに対し神経質になり、ちょっとした痛みでも非常に大きな痛みを感じ、それによってさらに痛みへの恐怖が生じる。悪循環である。何しろ積極的な人なので、一度悪い方向に入ると、ひたすら悪化の方向にひた走るのである。挙句は、一生この腰痛から逃れられないのではないかという恐怖が生まれ、自殺までも考えるほどになってしまう。
          そこに、ある縁があって平木医師に出逢う。結局平木医師によって典型的な心身症と診断され、2ヶ月の入院を伴う絶食療法によって腰痛から逃れられ、椅子に座ってひとと話ができる幸せを味わう。

          腰痛のつらさはやった人でなければ分からないという。幸い私はこれほどひどい腰痛になったことはないが、仕事がら時々腰痛に悩まされる。自分だけではない。以前いた事務所の上司は、ぎっくり腰になり、しばらく事務所を休んでから出てきたときには、歩く速度が時速500メートル程度になっていた。ちょうど裁判が始まったころで、弁護士事務所までおともをしていかねばならない。もちろんタクシーで行くのだが、タクシーに乗るためには、弁護士事務所の住所の関係で信号を渡ってから乗るのが便利である。が、信号を安全にわたるのが一仕事である。何しろ時速500メートルの歩きなので、下手をすると青信号で道路を横断中に、道路の真ん中で赤信号になってしまう危険がある。そこで、信号では必ず青信号を一回見逃し、次に信号が青になると同時に横断を開始する、という作業を強いられた。
          もちろん資料などの重い荷物は私が持たねばならず、自分の持つ資料とあわせて毎回20キログラム程度の資料を運んでいたのではないだろうか。よく腰痛にならなかったものだ。

          ところで、夏樹氏の腰痛の原因は結局、心身症ということであった。いかにネアカに見え、仕事を積極的にこなしているように見えても、どこかにムリがあると、体のどこかに仕事を拒否するための症状が現れるのだそうである。

          現在のところ、私には腰痛は生じていない。まだ仕事に対する拒否症状が生じていないということか?しかし、そう言えば2ヶ月程度前に、突然少し腰が痛くなり、一週間程度続いたことがある。あのときは医者で貼り薬をもらって張っていたら直ってしまったが、もしかしてあれが前兆だったなどということがあるのだろうか?
          | 清水敏 | 図書 | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0) |

          【図書】形と動きの数理―工学の道具としての幾何学
          0
            数理科学にせよ、工学にせよ、対象のモデル化という作業が必要になることが多い。というかそれが基礎だ。この本には、モデル化に関する様々な考え方が紹介されている。

            形と動きの数理―工学の道具としての幾何学
            形と動きの数理―工学の道具としての幾何学
            杉原 厚吉

            東大の教養学部での講義ノートを元にした本だそうである(学部はうろ覚え)。厳密な証明などは省略してあることが多いが、それだけにモデル化に関する概念的な理解のためには適した本といえる。後半は特にボロノイ図の応用にページが割かれている。ボロノイ図は、社会科学という分野で多くの応用ができそうである。
            特許の分野では、調査及び技術動向の把握という大きな問題がある。公開公報から得られる情報を用い、ある技術に特に関連する調査範囲を特定したり、特許の技術的範囲を特定したりするために、ボロノイ図を使う、なんてことができないだろうか。
            | 清水敏 | 図書 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) |

            国際次世代ロボットフェア IRT JAPAN 2006
            0
              国際次世代ロボットフェア実行委員会(会長:大阪市長 關 淳一)は、 国際次世代ロボットフェア IRT JAPAN 2006を開催する。詳細は以下のとおり。

              日時   平成18年11月30日(木)〜12月2日(土)
                   午前10時〜午後5時

              場所   インテックス大阪
                   大阪市営地下鉄・中央線「コスモスクエア駅」下車徒歩約10分
                   ニュートラム・南港ポートタウン線「中ふ頭駅」下車徒歩約5分

              内 容  次世代ロボット・ロボット技術の展示会、セミナー、実演イベント等

              プレス発表はここ
              | 清水敏 | イベント | 16:35 | comments(0) | trackbacks(0) |

              Dr. Heathの著作
              0
                昨日日本弁理士会近畿支部事務局を訪問されたヨーロッパ特許庁審判部(DG3)のジャッジのうち、Dr. Heathはアジア関係で多数の書物を出版されている。以下にその一部のリストをあげておく。

                Patent Enforcement Worldwide: A Survey Of 15 Countries (Iic Studies: Studies in Industrial Property and Copyright Law)
                Patent Enforcement Worldwide: A Survey Of 15 Countries (Iic Studies: Studies in Industrial Property and Copyright Law)
                Christopher Heath, laurence Petit

                Industrial Property in the Bio-Medical Age: Challenges for Asia (Ieem Conference Series)
                Industrial Property in the Bio-Medical Age: Challenges for Asia (Ieem Conference Series)
                Christopher Heath, Anselm Kamperman Sanders, Anselm Kamperman Sanders

                Intellectual Property Law in Asia (Max Planck Series on Asian Intellectual Property Law, 5)
                Intellectual Property Law in Asia (Max Planck Series on Asian Intellectual Property Law, 5)
                Christopher Heath

                Legal Rules of Technology Transfer in Asia (Max Planck Series on Asian Intellectual Property Law, 4)
                Legal Rules of Technology Transfer in Asia (Max Planck Series on Asian Intellectual Property Law, 4)
                Christopher Heath, Kung-Chung Liu

                Japanese Copyright Law
                Japanese Copyright Law
                Peter Ganea, Christopher Heath, Saiko Hiroshi

                Intellectual Property in the Digital Age: Challenges for Asia (Ieem Conference Series)
                Intellectual Property in the Digital Age: Challenges for Asia (Ieem Conference Series)
                Christopher Heath, Anselm Kamperman Sanders

                The System of Unfair Competition Prevention in Japan (Max Planck Series on Asian Intellectual Property Law, 3.)
                The System of Unfair Competition Prevention in Japan (Max Planck Series on Asian Intellectual Property Law, 3.)
                Christopher Heath

                The Protection of Well-Known Marks in Asia (Max Planck Series on Asian Intellectual Property Law, V. 1)
                The Protection of Well-Known Marks in Asia (Max Planck Series on Asian Intellectual Property Law, V. 1)
                Urheber- und Wettbewerbsrecht Max-Planck-Institut fur Auslandisches und Internationales Patent-, Christopher Heath, Kung-Chung Liu

                Intellectual Property Harmonisation With Asean And Apec (Max Planck Series on Asian Intellectual Property Law)
                Intellectual Property Harmonisation With Asean And Apec (Max Planck Series on Asian Intellectual Property Law)
                Christoph Antons, Michael Blakeney, Christopher Heath

                | 清水敏 | 図書 | 08:51 | comments(0) | trackbacks(0) |

                EPO Board of Appeal ジャッジの近畿支部来所
                0
                  10月24日(火)、ヨーロッパのDG3(審判部)の6人のジャッジが日本弁理士会近畿支部をおとずれ、近畿在住の弁理士とプレゼンテーションとディスカッションの機会を持った。今回の運営は、支部の国際情報委員会(委員長:清水敏)が担当した。委員会が本年度にはじめて立ち上がったこと、ジャッジの支部来訪の連絡があってから比較的短期間だったこと、運営にあたった委員が皆弁理士の本業をしながら行ったことなどから、ずいぶんといそがしい思いをしたが、それほどの混乱もなく終了することができた。
                  続きを読む >>
                  | 清水敏 | ヨーロッパ | 08:44 | comments(0) | trackbacks(0) |

                  経済産業省、意匠法、商標法関連の政令案を公表
                  0
                    意匠法等の一部を改正する法律の施行期日を定める政令案
                    意匠法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令案
                    商標法施行令の一部を改正する政令案

                    | 清水敏 | 日本 | 08:32 | comments(0) | trackbacks(0) |

                    イギリス特許庁の決定サーチ
                    0
                      イギリス特許庁のこのページにあり
                      | 清水敏 | ヨーロッパ | 08:38 | comments(0) | trackbacks(0) |

                      + 研修のお知らせ
                      (大阪中心)知財イベントカレンダーをご覧下さい。(別ウィンドウが開きます。)
                      + 補助金カレンダ(別ウィンドウが開きます)
                      補助金を網羅しているわけではありません。この情報については随時更新していますが、既に募集が終わっている場合も考えられます。自治体では予算を使い切ったら終了、というところもあります。この情報によって何らかの損害が生じても弊所は責任を負いかねます。必ず各自で情報の確認をお願いします。 愛知県 大阪府 兵庫県 京都府 香川県 静岡県 和歌山県 奈良県
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + SELECTED ENTRIES
                      + RECENT COMMENTS
                      + RECENT TRACKBACK
                      + CATEGORIES
                      + ARCHIVES
                      + 本の紹介
                      + MOBILE
                      qrcode
                      + LINKS
                      + PROFILE