堂島特許事務所の日常(堂島亭日乗)

知的財産関係のニュースと、実務的心覚えとをつづる。実務的情報については、できるだけ元情報の所在を記載する。弁理士の仕事に関する話はあまり書けないことがわかったので、これからはただの日記にする。
ソフトウェアのmeans-plus-functionクレームでは、アルゴリズムの開示が必須
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    2008-03-31
    【米国】ソフトウェアのmeans-plus-functionクレームでは、アルゴリズムの開示が必須
    (CAFC)
    Patently-Oによると、CAFCの判決で、ソフトウェアの発明につき、マイクロプロセッサと、プログラムについては一般的な手法でよい、とするだけの記載では、means-plus-functionの記載が不明確であるとした地裁の判決が維持された。判決によれば、仮にそうした部分のプログラミングがいわゆる当業者に容易に実現可能なものだとしても、明細書と図面とに記載しなければならない、とのことである。

     今や、ソフトウェア発明については、一人がソフトウェアの詳細まで熟知していることはまれで、自分が関連している部分しか知らないことも多い。したがって、発明者にアルゴリズムの説明を求めても、情報が得られないことがある。弁理士にとって、この判決で要求されたような記載をすることは非常に困難と思われる。例えば他人の用意したライブラリを使用する場合に,利用するルーチンの内容まで開示する必要があるのか,ルーチンがどのように使用されるかさえ記載しておけばよいのか?悩みは深い。
    | 清水敏 | 米国関連 | 19:58 | - | - |

    (米国)審査官の評価サイト
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      2008-03-31
      USPTO ExaminersTM
      (US)
      USPTO Examinersというサイトは、米国特許商標庁の審査官につい て"anonymously review, rank, and learn"するためのサイトだそうである。それも公開で、である。ざっと見たところでは、結構手厳しいコメントが書き込まれている。しかも審査官の実名で。

      日本でこのようなサイトがあったら、ぜひ書き込みたい名前が一つだけあるのだが、まあそれはやめておこう。気心の知れた弁理士仲間だけで閲覧できるサイトを立ち上げる、という手もあるかもしれない。



      この情報はIP-Updatesによる。

      | 清水敏 | 米国関連 | 19:57 | - | - |

      選択的文言を含むクレームに関する審査実務変更案(Request For Comments)
      0

        2008-03-31
        選択的文言を含むクレームに関する審査実務変更案(Request For Comments)
        (USPTO)
        USPTOでは、1クレームに複数の発明を選択的文言で含ませているような(いわゆるマーカッシュ形式のような)クレームに関する審査実務を変更し、審査官からそうした選択的文言のクレームについて内容を明確にするように要求できるようにする、という規則の変更を考えているそうで、その内容について発表している。化学方面での実務的影響はかなり大きいかもしれない。


        | 清水敏 | 米国関連 | 19:56 | - | - |

        パソコンの電源が入らない!
        0

          2008-03-31
          パソコンの故障について


          今日、突然本体又はモニタの電源が落ちるというトラブルがあった。何度が繰り返すうちに電源も入らなくなったので、これは本体が昇天したのだろうと判断して、たまたま購入したばかりの新しいパソコンにいれかえた。手数を少なくするために、先に昇天したパソコンの本体からケープルをすべてとりはずし、そのまま新しいパソコンに接続してOKだと思ったのだが。新しいパソコンでもやっぱり電源が入らない。そう、つまり本体の電源コードのプラグがコンセントから抜けていたのだった。きちんとプラグをコンセントにさしたらちゃんと動き出した。つまり、最初のパソコンも昇天したわけではなかったのだ。
           今更コードを抜き差しするのも面倒なので、新しいパソコンに入れ替えてしまったが、まだ使える新しいパソコンをどうしよう。
           ともかく、パソコンの電源が入らなくなったときは、何をおいても本体のプラグが正しくコンセントに入っているか否かを確認しよう。


          | 清水敏 | パソコンなど | 19:54 | - | - |

          料金表の項目の標準化
          0

            2008-03-28
            Legal Electronic Data Exchange Standard (LEDES)(web)
            様々な産業における「Task-based」の料金請求において、産業別の標準的な作業コードを策定しようとする動きがあるそうだ。米国においてそうした役割を果たしているのがLEDESである。 IP-Updatesによると、この中には知財関係の作業コードが存在しているそうである。

             特許

             商標

             意匠



            もともとこうした要求は、料金を支払う方(我々にとってのクライアント)が、外部事務所のPerformanceをはかるために、請求書の標準化をしたい、ということから生じたらしい。遠からず、日本でもこうした動きが生ずるだろう。弁理士会の料金表は廃止されているが、少なくとも料金の項目についてはLEDESのものと同様のものを用意してもらうとありがたい。


            | 清水敏 | 知財実務 | 19:49 | - | - |

            PCT関連手数料の改定(特許庁)
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              2008-03-27
              PCT関連手数料改定のお知らせ(4/1より)
              (JPO)
              現行(2008.1.1改定) 261,000円(1,615EUR) が2008年4月1日より268,800円(1700EUR)に値上げ。



              | 清水敏 | 知財実務 | 19:48 | - | - |

              KTKニュース 2008年9月号
              0
                KTKニュースが手元に来た。ざっと読んだところだが、訴訟実務研修班の「平成20年度第1回特別会合報告」が実に興味深い。米国の模擬裁判DVDを見ながら,米国弁護士の資格を持っている日本人弁護士・弁理士が解説をしていく、という会合で、その席での解説者の発言をまとめたものだ。記事を読んでいると、本だけでは決して目にすることがないような非常に面白い事実に関する記載がある。米国における裁判に興味を持っている人、実際にかかわる可能性のある人には必見だろう。
                | 清水敏 | 知財実務 | 16:50 | - | - |

                −知的財産データーベースの農商工連携へ−
                0

                  2008-03-25
                  −知的財産データーベースの農商工連携へ−
                  (経済産業省)
                  経済産業省と農林水産省との知財をめぐる連携についての発表。弁理士に関係する事項としては、次のようなものがある。



                  1)両省は、今後、弁理士が農林水産業や食品産業関係の知的財産関係知識を習得する環境を整備する ため、日本弁理士会への情報の伝達を円滑にし、日本弁理士会の行う研修を支援したり、弁理士 が農林水産関係の研修等を受講するよう促したりする。



                  【これまでの成果】は以下のとおり。

                  1) 弁理士等の農林水産・食品分野の知的財産関係知識の習得環境の整備 及び知財人材育成の基盤強化の一環として、「知的財産人材育成推進協議会作業部会」へオブザーバーと して両省が参加し、知的財産人材育成に関する情報収集及び人材育成分野における日本弁理士会との連携について意見交換した。

                  2)農林水産省と日本弁理士会は、弁理士への植 物新品種の育成者権制度に関する研修の実施等の今後の連携の方向性について検討した。



                  【20年度以降の連携の方向性】 としては以下のとおり。

                  1)農林水産省は、知的財産研修等を行うに当たって、経済産業省の協力のもと、日本弁理士会から講師の派遣を受ける。

                  2)日本弁理士会の実施する弁理士向け研修に おいて種苗法等の講義の追加及び当該講義のe−ラーニングコンテンツ化に向けて、農林水産省は講師の派遣等の協力を行う。



                  現在までのところ、弁理士が農林水産分野で仕事をする機会はそれほどないのが実情だと思うが、今後は広がっていくのだろうか。少なくとも、農林水産省は、知財に関して経済産業省の次に熱心なようだ。

                  | 清水敏 | 知財実務 | 19:50 | - | - |

                  オンライン出願時にエラーV1ATA3600I
                  0

                    2008-03-24
                    オンライン出願時にエラーV1ATA3600I「今回の通信中に異常が発生した可能性があります。」が表示された
                    (WindowsXP)

                    たまにこういうことがあるが、落ち着いて対処すれば大丈夫




                    | 清水敏 | パソコンなど | 19:50 | - | - |

                    韓国P.K.Kim & Associates Newletter March 2, 2008
                    0

                      2008-03-25
                      韓国P.K.Kim & Associates Newsletter March 2, 2008(korea)
                      韓国特許庁における審判に要する期間が2007年には6ヶ月程度にまで短縮化。

                      特許権、実用新案権の設定登録料及び9年目までの年金を11%程度値下げ。

                      診断方法についても特許可能とするように審査基準を改定(2008年1月10日から)。ただしClinical Judgementは除く。

                      EPOが韓国特許公報を英語で提供



                      | 清水敏 | アジア諸国 | 19:48 | - | - |

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