堂島特許事務所の日常(堂島亭日乗)

知的財産関係のニュースと、実務的心覚えとをつづる。実務的情報については、できるだけ元情報の所在を記載する。弁理士の仕事に関する話はあまり書けないことがわかったので、これからはただの日記にする。
Word VBAで検索実行時の訳の分からないエラー
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    実施の形態が同じでクレームとサマリー部分のみが異なるPCT出願の外国への国内移行の準備をしている。出願時に段落番号が振られているため、翻訳でも同じように段落番号を振る必要がある。一つの出願で明細書の原稿ができれば、あとはサマリー部分を入れ替えれば明細書は完成だ。だが、段落番号が違ってくる。段落番号が1だけ違っていても、明細書全体で多数の段落があるとそれを全て1ずつ修正しなければならない。そんな悠長なことはやっていられないので、段落番号を1から振り直すマクロを作った。当然、マクロ中ではワイルドカードで検索する。

    昨日はまったく問題なく動いたのに、今日、本番で動かそうとすると、次のエラーが出る。

    「実行時エラー  ’6182'

    MatchPhrase, MatchWildcards, MatchSoundsLike, MatchAllWordForms, MatchFuzzyパラメータは、同時にTrueに設定することはできません」

    で、マクロは進まない。
    デバッグでマクロの該当箇所を表示しても、MatchWildcardsのみがTrueになるように記載してあり、他のパラメータは全てFalseだ。しかも昨日はきちんと動いていたのに、今日は動かない。何の修正もしていないのに。

    これにはしばらく悩んだ。だいぶ前にも同じ現象に悩まされたが、いつの間にか解消したので根本的解決策が思いつかない。が、どうもこれはWordの状態に影響を受けているようだ。 で、Wordを再起動しても変わらない。ふと思いついて、ワードの通常の編集画面で置換ウィンドウを開き、「あいまい検索」のチェックを外してから再度マクロを動かしたら今度は見事に動いた。どうやら、マクロ内に検索時のパラメータを書いても、その時のワードの設定により異なる解釈がされるようだ。

    というわけで、次回、同じエラーが出ても対処できるようになった。というか、マクロの先頭に、エラーが発生した時の対処法をメッセージとして表示することにした。これで忘れても大丈夫。

    そもそも、手動で検索するときはワイルドカードとあいまい検索とは両立できないようになっている。その手動の設定とマクロの設定がぶつかった時になぜマクロの設定を優先しないのか、そこがとっても疑問だ。
    | 清水敏 | 知財実務 | 18:46 | comments(2) | trackbacks(0) |

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